見知らぬ男に連れ去られた経験を持つ人妻 中村梨佳

中村梨佳さんは、なんと高校生のころに男に連れ去られた経験があるという。 一ヶ月間、見知らぬ男と山小屋で生活していたらしい。 そのときのことを語る彼女の表情は複雑である。 「忘れもしません。高校一年生の春です。友達ができて学校の生活に慣れはじめたころでした――」 　梨佳さんは、帰宅途中、一緒に帰っていた友達と別れ、一人で家に向かって歩いていたとき40歳ぐらいの身奇麗な男に声をかけられた。 「近江神宮ってどこにあるんですか？」 軽妙な口調だった。近くには琵琶湖があり観光客が少なくなかったこともあり、梨佳さんは男を不審人物だとは思わなかった。 「帰り道が一緒の方向ですから、途中までご案内しましょうか？」 親切心で梨佳さんはそう言った。 　彼女は当然歩いて行くものと思っていたが、男は近くに停めてあった車に近づいていき「どうぞ」と助手席のドアを開けた。彼女は一瞬躊躇した。しかし、失礼かもしれないと思い男の車に乗り込んでしまったのだ。車が山の方に向かっていることに気がついたときにはもう遅かった。 「本当に馬鹿でした……」 梨佳さんは１～２時間も車で連れまわされ、山小屋に連れて行かれたという。 「部屋に入ると後ろ手に縛られて、目隠しされました。それで……」 知人に発見されるまでの一ヶ月間、梨佳さんは山小屋に閉じ込められて男に陵辱の限りをつくされた。